漫画家の怒り

陳述書を最後まで読んだ上での感想。なんだか怒ってばかりだけど、それくらいストレスが溜まる環境だったようにも見受けられる。ストレスで骨を折ったくだりを読むと特に。それに訴えるだけの条件も揃いすぎてるか。ずさんな管理で原稿を複数枚紛失されてるのが何より致命的。
雷句さん自身が言う通り、意図的に喧嘩腰の編集者が送り込まれていた可能性もある。あの生意気な問題作家をどうにかしろ、という意味で。ただ、もしも本当にその通りだったらそれこそ本当に終わってる。夢を売る仕事なのに脅して描かせるのはおかしいよ。
あまりにも分かり切っていたことだけれど、編集者の仕業でくだらなくなった漫画は私が想像するよりもっともっと世の中に溢れてるのかもしれない、と思った。これは会社に関わらず、ね。面白くない漫画は作者が貶されることも多いけど、描きたくないものを無理やり描かされて当然ファンにも面白くないと言われて、では報われない。そういえば名探偵コナンはすっかり読まなくなってしまった。作者の青山さんの実力は相当なものだと今でも信じているのだけれど。
編集の本来の仕事は、読者のニーズを敏感に察知して作者の手綱を取ること。作者が自分の美意識に捉われて読者とかけ離れた作品を作らないようにあれこれと指示を出す。優れた編集は作家にとって尊敬すべき存在であり、作者と異なる価値観のものを作れと言われても編集を信じれば間違いないと作者が思えるのが理想的な関係。なので、担当する作者の漫画を読んだことないっていう編集者のエピソードはちょっと神経を疑う。
肝心の雷句さんのガッシュは最初から最後まで読んでる。連載が始まったばかりの頃から描きたいものをはっきり描いてる漫画という印象があったので、特別面白いというまでではなかったけど何となく最後まで読んでしまった、いや、読まされてしまったと言えるかもしれない。そういうのって技術より大事なことだと思うから、私は雷句さんを応援したい。

かりん連載終了

増血しなくなったかりん。プシュケーとしての能力も失い、もう早死にすることも狙われることもない。ほとんど人間と変わらなくなり、そのまま大団円……とは行かず、最後にかけがえのない家族との別れが待っていた。煉や杏樹が成人したときに関わりのある人間の記憶を消したように、逆にかりんから自分たち吸血鬼の記憶を消して普通の人間として生活させるようにした。
この結末は作中であらかじめ計画されていたもので、突然降って沸いたものじゃない。理屈の上では正しいし、実際にかりんがどれだけ悲しい想いをしていたのかも幾度と無く書かれてる。それでも結局は「人間」と「吸血鬼」の垣根を越えられなかった。プシュケーを開放することはできても道理に逆らうことはできなかった。結果だけ見ると決まっていたことを遂行したに過ぎないけれど、マーカー家がかりんのことでいちいち一喜一憂していた時間がとても大切なものだったことも、やはり何度も書かれてる。行間を読むと、それでもかりんが心配だから実行に移せなかったのは想像に難くない。ならばプロローグとエピローグで何が変わったのかというと、雨水健太の存在に他ならない。
かりんには親友もいるけれど、吸血鬼のことを明かしてないことからも少し距離を感じる。だから、夜の間だけしか会えなくても家族のそば以上に安らげる場所は無い。言い換えれば、昼間のかりんは独り。そこに雨水健太が現れて、やがて家族から頼りにされるほどかりんにとって大切になっていく。その過程がかりんという話だったのかもしれない。
序盤の恥っぷりも面白かったけれど、マーカー家が吸血鬼でありながらとても人間臭かったことが何より印象的な作品でした。良いお話だったと思います。
影崎さんの次の作品にも期待してます。その前に「ぎゃくてんこもり」を読みたいけれど、まだ単行本未収録でしょうか……。

エムゼロ盛り返したか?

今週のエムゼロは昔の伏線を活用して面白かったです。掲載順も真ん中くらいでまずまずといったところ。一時はマンネリ気味で大河の口先ばかり空回りして掲載位置もボーダーでヒヤヒヤさせられました。今の大河は強くも弱くもあり行動のバリエーションも増えてまた楽しくなってきました。クールに知恵の回る主役キャラは好きです、ええ。それでいて熱くて危なっかしいところも。

今週のエム×ゼロ(48話)

最近ずっと主人公が浮きっぱなしだったので見限る頃合かなと思っていたんだけど、今週は面白かった。主人公の元の強さ、限定条件、負けられない理由、頭脳プレー全部込み。対する相手も単純馬鹿ではない心地よい荒々しさを持っていて、お互いよくキャラが立ってたと思う。これだけの内容で17ページに収まってるんだから、プロがやればできちゃうものなんだなあ。本当に見直した。自分の目は節穴だったかな、とちょっと不安だったのだけど、杞憂だったみたい。

月刊少年ジャンプ休刊

月刊少年ジャンプが休刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070223-00000076-jij-soci
月刊はマガジンのほうが読む漫画多かったのである意味納得なのだけれども。
唯一楽しみだったけど長期休載していた冒険王ビィトは何処へー!?